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手漉き和紙

担当 : 企画課 / 掲載日 : 2012/04/24

 

「土佐清張紙」は、「千年長持ちする紙」と言われるほど耐久性に優れ、商家の大福帳や寺院の過去帳などに重宝されていました。この技術が古くから伝わる岩戸に、家族で紙づくりを行う工房があります。尾崎文故さんは、父の茂さんから土佐清張紙(県文化財指定)の技術を受け継ぎました。茂さんは国による「現代の名工」にも選ばれた職人です。
毎年、紙づくりが始まるのは1年のうちで最も寒い冬の時季。コウゾを蒸して皮を剥ぎ、加工をして水に浸け、煮て流水にさらし、チリ取りをして叩解して和紙の原料を作ります。いくつもの工程を手作業で行いながら、植物が少しずつ紙へと近づいていきます。そしていよいよ紙漉き。漉き簀の中の波の揺れや厚みに気持ちを集中させながら、熟練の技で漉いてゆきます。そのあと日当たりの良い山の斜面に運ばれ、1枚ずつ天日に干されて完成です。独特の質感と温かな色合いは、書家や版画家、工芸作家の間で人気が高く、ファンは遠く海外にも。この技術はやがて、尾崎さんの娘へと受け継がれていくそうです。